2月の金急騰局面での90日移動平均乖離率は2011年以来の異常値
年初から上昇基調が続き、2月に入ってさらに急騰したNY金相場は90日移動平均線から上方へと大きく乖離した状態が続いています。
1年ぶりの高値水準となる1260ドル台まで上昇した2月11日の終値1247.8ドルの90日移動平均乖離率は+12.7%に達していました。この水準は、史上最高値1900ドル台まで上昇した2011年9月以来、4年半ぶりの行き過ぎ水準。その後も高値揉み合い状態が続き、26日時点でようやく10%を割り込んで9.5%という状態です。1年前に設定した買われ過ぎ危険水準6%を上回る状態が2月8日から15営業日連続で続いています。
長期的な下落基調が続いた昨年までの流れが変わり始めた可能性も高まる今年、過熱感を示す90日移動平均乖離率のチェックポイントも見直す必要が生じてきたようです。

1年ぶりの高値水準となる1260ドル台まで上昇した2月11日の終値1247.8ドルの90日移動平均乖離率は+12.7%に達していました。この水準は、史上最高値1900ドル台まで上昇した2011年9月以来、4年半ぶりの行き過ぎ水準。その後も高値揉み合い状態が続き、26日時点でようやく10%を割り込んで9.5%という状態です。1年前に設定した買われ過ぎ危険水準6%を上回る状態が2月8日から15営業日連続で続いています。
長期的な下落基調が続いた昨年までの流れが変わり始めた可能性も高まる今年、過熱感を示す90日移動平均乖離率のチェックポイントも見直す必要が生じてきたようです。
NY金 90日移動平均乖離率の推移

買われ過ぎ危険ライン:10%
買われ過ぎ要注意ライン:6%
売られ過ぎ要注意ライン:-5%
売られ過ぎ危険ライン:-8%
2015年に6%以上となった日はわずかに6日。今年は既に2倍以上。この状態は長くは続かないことが予想されますが、いずれ再びこの水準に達し、その日数が増えるようなら、長期的な流れが完全に変わっている可能性が高まります。

買われ過ぎ危険ライン:6%
買われ過ぎ要注意ライン:4%
売られ過ぎ要注意ライン:-6%
売られ過ぎ危険ライン:-10%
今年に入って4%を超えた日は、6%以上の4日間を含めて11日間。過去に4%を超えた日は2014年7月11日まで遡ります。今年-6%以下となった日も1月に10日間ありました。なお、今のところ2015年12月17日を最後に-10%以下は記録していません。
2011年9月以降、しばしば-10%以下への急落を繰り返してきた流れが変わるかどうかは、その発生頻度と、逆に4%以上となる日数が数カ月に数回でも目につくようになるのかどうか、がポイントとなりそうです。

買われ過ぎ危険ライン:8%
買われ過ぎ要注意ライン:6%
売られ過ぎ要注意ライン:-4%
売られ過ぎ危険ライン:-6%
NY金相場の急騰から急落へと極端な値動きに左右された2011年から2013年を過ぎると、円安の失速にNY金相場の下落基調も鈍化。その結果、国内金価格の振れ幅は縮小傾向。大きな流れが変わり始めた可能性もある今年、再び2011-2013年のような極端な流れに向かうような状況にまでは至らないものと予想されます。
昨年は1月に買われ過ぎ最大となり、年後半にかけて売られ過ぎ最大圏へ、という流れでした。
今年現時点では、1月15日に今年の下方乖離最大となる-4.7%で年初来安値4385円をつけて反転、2月15日に上方乖離率最大となる5.0%で年初来高値4815円。

買われ過ぎ危険ライン:6%
買われ過ぎ要注意ライン:4%
売られ過ぎ要注意ライン:-8%
売られ過ぎ危険ライン:-10%
昨年までの行き過ぎた売られ過ぎ状態からは大きく買い戻され、反発基調となっているようにも見えるプラチナ価格。
しかし、今年90日移動平均を超えたのは2月15日と18日の2日間だけでいずれも+0.1%。圧倒的な売り優勢の時代からは抜け切れていないのが現状です。
激動の2009-2013年の後は、2014年半ばまでの安定推移を経て、1年半に渡る売られ過ぎ状態が収束方向へと向かっている可能性も示される今年、90日移動平均を上回る水準での推移期間が当面の注目ポイントとなりそうです。

買われ過ぎ危険ライン:7%
買われ過ぎ要注意ライン:5%
売られ過ぎ要注意ライン:-3%
売られ過ぎ危険ライン:-5%
過去最大の円高となった2011年までの売られ過ぎ状態から、極端な買われ過ぎとなった2012年末以降、そして今度は2009-2011年を超える過度の売られ過ぎ水準へと急落している2016年。一時110円台まで下落した2月11日終値の-6.6%は2009年1月以来、7年ぶりの売られ過ぎ水準。
今年、90日移動平均を上回ったのは日銀がマイナス金利導入を決定した日の1月29とその翌営業日の2日(いずれも+0.3%)のみ。
行き過ぎた水準に達した後には、必ず急速に巻き戻される展開が待ち受けており、今まさにその流れが始まろうとしている状況のようにも見受けられます。
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買われ過ぎ要注意ライン:6%
売られ過ぎ要注意ライン:-5%
売られ過ぎ危険ライン:-8%
2015年に6%以上となった日はわずかに6日。今年は既に2倍以上。この状態は長くは続かないことが予想されますが、いずれ再びこの水準に達し、その日数が増えるようなら、長期的な流れが完全に変わっている可能性が高まります。
NYプラチナ 90日移動平均乖離率の推移

買われ過ぎ危険ライン:6%
買われ過ぎ要注意ライン:4%
売られ過ぎ要注意ライン:-6%
売られ過ぎ危険ライン:-10%
今年に入って4%を超えた日は、6%以上の4日間を含めて11日間。過去に4%を超えた日は2014年7月11日まで遡ります。今年-6%以下となった日も1月に10日間ありました。なお、今のところ2015年12月17日を最後に-10%以下は記録していません。
2011年9月以降、しばしば-10%以下への急落を繰り返してきた流れが変わるかどうかは、その発生頻度と、逆に4%以上となる日数が数カ月に数回でも目につくようになるのかどうか、がポイントとなりそうです。
国内金価格 90日移動平均乖離率の推移

買われ過ぎ危険ライン:8%
買われ過ぎ要注意ライン:6%
売られ過ぎ要注意ライン:-4%
売られ過ぎ危険ライン:-6%
NY金相場の急騰から急落へと極端な値動きに左右された2011年から2013年を過ぎると、円安の失速にNY金相場の下落基調も鈍化。その結果、国内金価格の振れ幅は縮小傾向。大きな流れが変わり始めた可能性もある今年、再び2011-2013年のような極端な流れに向かうような状況にまでは至らないものと予想されます。
昨年は1月に買われ過ぎ最大となり、年後半にかけて売られ過ぎ最大圏へ、という流れでした。
今年現時点では、1月15日に今年の下方乖離最大となる-4.7%で年初来安値4385円をつけて反転、2月15日に上方乖離率最大となる5.0%で年初来高値4815円。
国内プラチナ価格 90日移動平均乖離率の推移

買われ過ぎ危険ライン:6%
買われ過ぎ要注意ライン:4%
売られ過ぎ要注意ライン:-8%
売られ過ぎ危険ライン:-10%
昨年までの行き過ぎた売られ過ぎ状態からは大きく買い戻され、反発基調となっているようにも見えるプラチナ価格。
しかし、今年90日移動平均を超えたのは2月15日と18日の2日間だけでいずれも+0.1%。圧倒的な売り優勢の時代からは抜け切れていないのが現状です。
激動の2009-2013年の後は、2014年半ばまでの安定推移を経て、1年半に渡る売られ過ぎ状態が収束方向へと向かっている可能性も示される今年、90日移動平均を上回る水準での推移期間が当面の注目ポイントとなりそうです。
ドル円 90日移動平均乖離率の推移

買われ過ぎ危険ライン:7%
買われ過ぎ要注意ライン:5%
売られ過ぎ要注意ライン:-3%
売られ過ぎ危険ライン:-5%
過去最大の円高となった2011年までの売られ過ぎ状態から、極端な買われ過ぎとなった2012年末以降、そして今度は2009-2011年を超える過度の売られ過ぎ水準へと急落している2016年。一時110円台まで下落した2月11日終値の-6.6%は2009年1月以来、7年ぶりの売られ過ぎ水準。
今年、90日移動平均を上回ったのは日銀がマイナス金利導入を決定した日の1月29とその翌営業日の2日(いずれも+0.3%)のみ。
行き過ぎた水準に達した後には、必ず急速に巻き戻される展開が待ち受けており、今まさにその流れが始まろうとしている状況のようにも見受けられます。
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